Cookieとは?

Cookie(クッキー)とは、インターネットで幅広く利用されている識別ツールです。

アクセスをしたウェブサイトの閲覧履歴やログイン情報などを記録しています。このCookieはインターネットブラウザに格納されて、ユーザーがサイトを訪問した際などに、ウェブサイトはその人が同一ユーザーであることを判別できます。

たとえば、一度ログインしたウェブサイトで、ログイン情報が保持されたままになっているのはCookieによるもので、運営者にとってもユーザーにとっても便利なツールとなっています。

インターネット上の広告でもCookieは利用されており、アフィリエイト広告では、このCookieによって、どのサイトから広告主サイトにアクセスされたのか?などが記録されています。

このほか、サイトへの訪問履歴などから広告を配信するというターゲティング広告でもCookieは使われています。

便利な反面、ユーザーのプライバシーに影響も

こんな風に便利なツールであるCookieですが、それを利用することでプライバシーに対する懸念も拡大しています。

リターゲティング広告(リタゲ広告)のように、訪問者サイトのデータ(Cookie)を元に関連広告などをしつこく掲載するようなケースもあり問題視されています。

特に、訪問する広告主サイトとCookieを書き込むサイトが異なる場合のCookieは「サードパーティーCookie」と呼ばれブロックする動きがあります。

AppleのITP

Appleでは、こうした流れにより、ITP(Intelligent Tracking Prevention)と呼ばれるユーザーが望まないトラッキングを防止する機能を追加して、広告業界に激震が走りました。

ITPではリダイレクトを経由するとは言え、ASPのサイトを訪問して付与されるファースタパーティーCookieですが、Appleではそれも、ユーザーが意図したものではないとして削除する(トラッキングさせない)ようにしているわけです。